浜やんです
春眠暁を覚えず
朝起きる時にあと5分だけ・・・と思う今日この頃です。
今日は、坐骨神経痛の治験例です。
58歳 女性
趣味:マラソン
仕事:5〜6時間の立ち仕事
1ヶ月前に走っているときに、右坐骨(臀部)に痛みが出現。
本人曰く、原因と思われることは、走りすぎと。
それ以来、走ると痛みが悪化するので、現在は走っていないとのこと。
特に、右足に体重をかけると痛む。
マッサージ院・整骨院で通電・マッサージの治療をしたが、治らなかったのでそれ以外の治療を希望して来院されました。
本人のご希望は、4月のマラソン大会(10㎞)に出場したいのでそれまでに治したいとのこと。
その他の症状として、冷え・口内炎・むくみ・口の渇き・便秘・左膝前面の痛み(打撲)
初診:平成22年3月23日
東洋医学的診断の結果、腎と胃の弱りと診断
腎と胃を強めることを主体とした全身鍼灸治療。(温灸併用・冷えのため)
さらに、局所治療として横向きで、右坐骨部(中国式環跳穴)へ施術。
そして、腰から下の筋肉をほぐす。
本人のご希望の日までに間に合わすように、週2回の治療ペースで来院する約束をして終了。
2診:3月25日
前回の治療により、腹部がすっきりした。
右臀部の踏ん張る時の痛み消失し、多少の違和感があるとのこと。
施術は、前回同様。
その程度なら、少しづつ軽いランニングをはじめてもよいと指導。しかし、決して無理はしないようにと。
3診:3月29日
右臀部は、走り始めが少しの間ピリピリ程度で、しばらくすると消失するようになる。
施術前回同様。
経過良い。
4診:本日4月8日
だいぶ良くなり、現在は30分程度走っている。走った次の日に筋肉痛みたいだが、問題ないとのこと。
施術は同様
最近は、下半身太りが気になるそうなので、部分痩せコースのメディカルセルも受けています。
私見ですが、坐骨神経痛を起こす方は、胃の調子が悪い方が多いように思われます。
この方も、口内炎や口の渇き(胃の熱)があります。ご本人は気付いていませんが・・・
臀部は、小野寺臀部点という胃状態を反射する場所があります。
例えば、胃潰瘍であればこの部分に強い痛みを感じます。
また、東洋医学では「腰は腎の府」と言われており、腰痛には腎が深く関係していると診ます。
さらに、足の冷えも腎と関わりが深いです。
それらの調整と局所的な筋肉の緊張をとることで、今回早く回復いたしました
今後は、間隔をあけつつ、大会までに万全な状態をつくることににします。
以上、最近の坐骨神経痛の治験例でした。