浜やんです
今日は、ちょっと真面目に最近来られている患者さまの治験例を載せますね。
M・Tさん。女性:77歳
去年から腎臓の数値が高く、薬を飲んでいるが中々下がらず、逆にドンドン悪化して困っていたそうです。
そこで、娘さんが当院のホームページを拝見されたようで、来院されました。
来院時に検査結果報告書(H21年11月)を持参されました。
来院当初の結果書の内容は、
クレアチニン=1.56 正常値は(0.70〜1.20)
尿素窒素=23.1 正常値は(6.0〜20.0)
尿酸=9.0 正常値は(2.1〜6.5)
となっていました。
どれも、腎臓の排泄機能が低下した場合に、高値になります。
その他に、腰痛・膝痛(少し前にOP)・目が悪いとの症状を訴えていました。
そこで、お体を拝見・・・
東洋医学的診断に基づき、診察をすすめた結果
やはり「腎虚」と判断しました。(これは、腎臓の機能の弱りです)
この診断に基づき鍼灸を併用しながらの治療をしました。
1週間に1回の治療ペースで、来ていただきました。
毎月検査に行かれているようでしたので、検査結果が出たら報告してくれるようにお願いしていました。
検査結果の報告です。
(検査日1月20日)
クレアチニン=1.73
尿素窒素=37.2
尿酸=9.0
治療を開始して、2回目の報告書です。数値がかなり高めに出ていました。
(検査日2月19日)
クレアチニン=1.54
尿素窒素=32.5
尿酸=6.7
共に、数値の低下を示しています。
(検査日3月19日)
クレアチニン=1.33
尿素窒素=24.6
尿酸=5.3
かなり、正常値まで近づいています。尿酸は、正常値に入りました。
現在、治療を続けていますがこのまま数値が戻ることを期待してます。
最初の検査で、数値が高かったのは来院当初時は、11月の検査結果からさらに悪化していたと考えられるのと、好転反応かと考えることができます。
回復していく段階で、一時的に悪化したかと思われるような症状などがでますが、それの一種かと考えられます。
その後は、順調に回復しています。
あと、腰痛とOP後の膝痛がまだ残存していますので、併せて治療をしてきます。
薬に頼りきると、免疫機能を落としてします場合があります。
これは、交感神経を優位にしてしますからです。この神経が優位になると、白血球の中の顆粒球が増加して、活性酸素を撒き散らしてしまします。
逆にリンパ球が減少するので、免疫力は低下します。(自律神経免疫療法を参考にしてください)
腎臓の悪い方は、タンパク質の摂取は控えた方がいいでしょう。
また、腰から下を十分に温めて養生したほうがいいですよ。
もちろん、ストレス解消も。
以上、最近の臨床例の報告でした。