副院長です
先週の土曜に加古川市家庭教育セミナーの食育講演会へ参加しました。
申し込む時はダイエットの仕事をしているので食育に興味があり、無料なら
行ってみるかぁ〜くらいの軽い気持ちでした。
でも、そのセミナーの内容はすばらしいものでした。
講師は「ひとりでできるもん」の生みの親坂本廣子さんでした。
食育とは生きる力を養うもの
1、知育=知識
2、徳育=心
3、体育=体験
をあわせて言うそうです。今は食育といえば1の知識をいう
場合が多いですね。この病気にはこの栄養素がいいというような…
それも必要ですが、2と3もすごく重要だということを改めて学び
ました。
現代の日本人、特に子供たちは体験が足りません。
お茶といえばペットボトルのお茶しか思い浮かばない子供もいる
そうです。抹茶を飲ませると「からい」とみんな言ったそうです。
抹茶は「にがい」でしょう?でも「にがい」という表現が、体験が
足りないためわからなかったそうです。
これはほんの一例です。物や情報にあふれた日本では、体験が
足りなくなってしまいます。ゲームもそうですよね?2本の指を
動かすだけ……
日本人は外国人と比べ、自己尊厳感をもっている人が少ない
みたいです。自分を肯定できないことから、ニート・ひきこもり・
自殺が増えているのではないでしょうか?
子供に自己尊厳感を持たせるために、料理はとってもいいらしいです。
包丁はあぶないからダメ!とか無理やり食べさせるとか、逆にキライな
ものを食べさせず好きなものばかりあたえるとか、全部ダメですよね。
手の上で豆腐を切る・魚の3枚おろしなどができると子供はものすごく
自信がつくらしいです。
しかも自分で一生懸命作った料理は、大人が怒らなくても、きらいなもの
も残さず食べるらしいです。
目先の楽さ(子供に料理をさせると時間がかかるしちらかるしいや。
キライなものを食べさせようとして、泣くのがいやだから好きなものを
与えるなど)よりももっと先のことをみて、何がいいのか判断しないと
いけません。私も反省する点がたくさんありました
食育は日本を変える大きな力になると教えていただきました。
本当にスケールの大きな、奥の深い話でした。
勉強になりました。